日本化学会春季年会においてシンポジウムを開催しました。
2024年3月19日(火)に日本化学会第104春季年会(日本大学船橋キャンパス)内の併催シンポジウムとして、学術変革領域研究(A)「メゾヒエラルキーの物質科学」シンポジウムを開催しました。当領域の計画班メンバーによる領域趣旨に関する研究トピックスの講演に加え,招待講演として東レ株式会社・複合材料研究所の田中文彦博士による、炭素繊維材料の階層性(ヒエラルキー)の重要性に関するご講演が行われました。当日は100名を超える方にご参加頂き、活発な質疑討論が行われました。ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。
主催:学術変革領域研究A「メゾヒエラルキーの物質科学」総括班
日時:3月19日 13:00~15:35
会場:日本大学船橋キャンパス 14号館1421教室
学術変革領域研究A「メゾヒエラルキーの物質科学」(領域代表:矢貝史樹)が始動した。本領域では、メゾヒエラルキー領域で階層構造を持つ機能物質群(メゾヒエラルキー材料)を創製するための学理構築・新機能開拓を目指している。しかし、世界的に見てもメゾヒエラルキー材料をどのように構築するかに関する方法論は確立されておらず、その特異な構造を利用した新規機能開拓はほとんど行われていない。そこで本企画では、まず、メゾヒエラルキー物質とは何かを紹介する。次に、化学・物理・計測・理論など、様々な背景を持つ研究者が、「メゾヒエラルキー物質の学理構築・新機能開拓」に向けてどのようなアプローチを採っているのか、その一端を紹介する。
プログラム
13:00-13:10 企画説明「メゾヒエラルキーとは?」(東工大物質)相良 剛光
13:10-13:25 メゾヒエラルキー構造の効率合成に向けて(千葉大IAAR)矢貝 史樹
13:25-13:40 メゾヒエラルキー構造を可視化する(NIMS)原野 幸治
13:40-13:55 メゾヒエラルキー構造の励起状態を操る(慶應大理工)羽曾部 卓
13:55-14:05 休憩
14:05-14:35 特別講演:炭素繊維における階層性制御と物性開拓(東レ複材研)田中 文彦
14:35-14:50 量子ドット-有機分子系メゾヒエラルキー構造の構築(関西学院大生命環境)増尾 貞弘
14:50-15:05 Remote excitation of tip enhanced luminescent microscopy(北大電子研)雲林院 宏
15:05-15:20 メゾメカノ機能材料の創製に向けて(東工大物質)相良 剛光
15:20-15:35 メゾヒエラルキー構造の構造形成メカニズム解析に向けて(筑波大計算セ)重田 育照
参加費:無料
申込方法:不要(当日、直接ご来場ください。)
問合先:学術変革領域研究A「メゾヒエラルキーの物質科学」事務局(羽曾部)
E-mail: hasobe@chem.keio.ac.jp